生きた証を得るために

第二の人生での再自立をテーマにブログを書くことにしました。何ができて何が成し遂げられずに残っているか、人生の総決算を書き出して新たな自分を作りたい。

ちょっと浮気をしてるような

読書会で、青山美智子の「赤と青とエスキース」を読んでから続けて「お探し物は図書室まで」と「木曜日にはココアを」を読んだ。気楽に読めてほのぼのとする。読んでいる間は小説中に入っていることもできる。危機が訪れ悩みながら立ち直るというような小説ではない。どんな人も読んで気持ちが温かくなり幸せになる小説だ。一度その世界に入り込むとまた触れたくなる、72歳の人生経験を積んだ男が読むには気恥ずかしいから読んだことは内緒にしておきたい作家だ。現実に小説に起こっていることが、ぼくの周りに起きていたらと密かに望んでしまいそうだ。年甲斐もなく若い人の仲間に入れてもらっているような、後ろめたさもある。ぼくが若いころこんな人生を送ることができたらどんなにハッピーだっただろう。