ポスト団塊世代のブログ

1968年という年は世界が一つになった不思議なエポックだった。ボブ・ディランやPPMが反戦歌を歌いストーンズもベトナム反戦のメッセージを送っていた。政治に無関心な人も時代の雰囲気に呑まれ、大学をドロップアウトして日雇い労働者になったり、ヒッピーになって一生幻想を彷徨い続ける詩人達もいたんだ、今では信じられないけれどね。

「0対60兆」という数字

ノーベル平和賞の受賞スピーチで日本被団協の田中さんが、原爆による死亡者への国家賠償を政府が拒み続けていることに言及されたが、やはりそのことに関連した記事が出ていた。

残念ながら肝心なところで有料となっていた。

「0対60兆」という数字があります。「0」は、原爆や空襲など戦争で亡くなった民間人が国から受けた「補償」。「60兆」は、旧軍人・軍属らに対して支払われてきた、いわゆる「軍人恩給」などの国家補償の総額です。

これが日本が世界に例がないユニークさだと思う。同じ枢軸国だったドイツとイタリアは犠牲となった民間人にも国家補償をしているのに日本は違う。軍人だけに補償するのなら軍人だけで戦争すべきだ。国民の生命と財産を守れなかった軍人の責任はないのだろうか?